アルバトロスショックも冷めたので、ファルツD.Ⅲaを製作します。
何であれ失敗はつきものです。だからこそ前にしろ後ろにしても、進んでるほうがきっとえらいのです。首吊るよりはプラモつくるほうが前向きです。
フォッカー、アルバトロスと続いてこちらもドイツ製の飛行機です。
ファルツD.Ⅲaは1917年から1918年までの期間、アルバトロスとフォッカーと共に用いられたドイツの複葉戦闘機です。
アルバトロスと同様木製合板のセミモノコック構造の胴体を持っていて、性能はアルバトロスやフォッカーには敵わないものの、頑丈な構造や安定した急降下が出来るため評判はそこそこだったそうです。
主に得意の急降下を生かした観測気球攻撃任務などに用いられたそうです。
(画像はwikipediaから)
キットのパッケージでスパッドを穴ぼこだらけにして撃墜しているのは、ルドルフ・ベルトルドというエースパイロット乗機のファルツです。赤と青の二色で塗装がすげー簡単そう かっこいいです。
アルバトロスD.ⅤやフォッカーD.Ⅶが登場すると徐々に機種転換されていきますが、その後の後継機であるファルツD.Ⅶへと続いていくのでした。
ファルツD.Ⅶと言えば終戦後押収されてハワード・ヒューズの映画「地獄の天使」の映画なんかでも登場していたりします。
エンジンはアルバトロスと同じメルセデス製のエンジンを操縦席前方に積んでおり、横から見るとアルバトロスに少し似てます。特徴的なのはアルバトロスよりもスマートな胴体とぴょんと飛び出た垂直安定版の形。大ぶりな主翼と比べて小ぶりで短い下翼で、全体的にすらりとしている飛行機です。
「Pfalz」はファルツ、プファルツとも読まれますが、ドイツ語では頭のアルファベットのpが破裂音で「ファルツ」と聞こえるため、日本語表記ではファルツの方が一般的のようです。
説明はこのくらいで、さてそれではキットを作ります。
安心のエデュアルドのプロフィパックです。何種類かのマーキングを選べるカルトグラフデカールとエッチングパーツ、風防フィルムが付属しています。中古屋で手に入れたもので古めですが、デカールはまだ綺麗な発色をしています。このシリーズ自体はすでに生産終了となっているようです。
今回目をひいたのはデカールの量です。翼に貼るローゼンジ迷彩のデカールとリブテープラインが付属しています。
せっかく用意されているので、今回はそれを存分に使った機体を作ろうと思います(ちゃんと貼れるかなあ・・・)
航空機模型は操縦席をまず作ります。
アルバトロス同様エンジンも先に組み込みます。
座席の周りは本当はリブがありまして、エデュアルドの別売りエッチングパーツでも再現されています。ですが、見えなくなってしまうのでキットのままでもいいかと。
計器類はエッチングパーツが用意されています。シートベルトやフットペダル、タコメーター用のフィルムなどを組み付けてゆきます。基本的に細かいパーツの大半は操縦席に用います。
アルバトロスと同じように、メルセデスDⅢaエンジンを積んでいます。飛行の際には上部にある6対のピストンがポコポコと動きます。
キットのパーツはランナー構成こそ違えど、アルバトロスのものと全く同じもののようですね。
資料と照らし合わせて、細かい配線などは割愛、というかこだわるといつまでも胴体を接着できなくなるというかこだわろうにも腕がないというか、すぐにでも胴体を接着したくなるというか。
座席の後ろ側には板が存在しますが、キットには含まれていないのでプラ板でつくります。これを作らないと、覗き込んだときにガランドウでちょっと寂しいです。開いている穴には操縦索が通ります。
挟むものを挟み終わったら、胴体を接着して整形していきます。。
エレベータなどはエッチングソーで切り込みを入れたり、切断したりします。
駐機状態では各エレベータがバラバラの方向を向きますが、見ててどうにも落ち着かないので、このまんまでいこうと思います。
支柱がうまく決まるかちょっとあやしい感じです。。。
ニュージーランドの模型会社のウイングナットウイングスのページ→(http://wingnutwings.com/ww/product?productid=3002)
実機資料が豊富に揃っているので、そこを参考にしつつモールドを追加したり、支柱の位置決めなどを考えます。
おまけ。ファルツの張り線ノ図。全部で26本です。
ファルツには主翼上側に凹モールドがありますので、そこを貫通させて上翼貫通法で張り線を通すことが可能です。○で囲った箇所が固定する側、矢印が貫通する側にすれば、ヒートンを使用せずとも張ることができます。・・・できるはずです。下翼には10本貫通させますが、ローゼンジデカールと鍵十字デカールが重なるので恐らく目立たないでしょう。
また、資料からキットの図では足りない張り線を発見したので追加しておきました。
関係ないですがちなみにここ、ソラリス団地はぼくとctscan先生二人がブログネタを書いてますが、複葉機をダラダラとつくってるほうがぼくです。
その2に続きます。