さてさて、アンリオHD.1で張り線に少し懲りたので、箸休め的に張り線の少ない飛行機を作ろうと思います。有名な第一次大戦の三葉機、フォッカーDr.1です。三葉機はドイツ読みでドライデッカーと言うらしいですね。複葉機はドッペルデッカー、単葉機はアインデッカーという感じで。
このフォッカー三葉機は第一次大戦の1917年から1918年頃に使われた機体で、フォッカーD.Ⅵを三葉に改造したものであり、運動性能や上昇性能の面で非常に優れていたそうです。
しかしながら視界の悪さや主翼の構造的欠陥、着陸時の事故の多発などのデメリットを抱え、生産数は320機ほどでした。
ですが、WWⅠの飛行機の中ではもっとも愛され知名度の高い飛行機であるのは、リヒトホーフェンやヴェルナー・フォスなどの撃墜王の乗機であったことが理由でしょう。
特にリヒトホーフェンは部隊カラーが赤のjasta11の中でも機体の全体を赤く塗ったことから、赤男爵、「レッド・バロン」と呼ばれ敵味方からも畏敬の念を持たれていたと言われています。
恐らくガンダムの赤いシャアザクなんかの元になっているのかもしれません。
この赤いフォッカーは個人所有のレプリカや博物館展示のものを含めて、インターネット上でたくさん見ることができます。
フォッカーDr.1がリヒトホーフェンの愛機というイメージがありますが、実際に彼が挙げた撃墜スコアの大半はアルバトロスによるものだったそうです。赤い三葉機と赤男爵というイメージが戦争のプロパガンダに利用されたとかいう話もありますが、そこらへんは映画「レッド・バロン」を見ましょう。
さて、それでは模型を組み立てましょう。
キットはドラゴンのKnight of skyシリーズの1/48です。
ちょっと古いキットですが。
エッチング二枚と0,2mmスチール線が二本入っていたりとお得な雰囲気です。
ですが翼間支柱がわざわざ分厚いエッチングだったりと、いらん手間を掛けさせてくれそうな予感です。
まずは組んでみます。
エッチングの支柱を取り付ける部分は自分で位置決めして穴を開けろと指示があるのが、とてもいやらしいです。
あと、指示の1mmの穴はいくらなんでもでか過ぎます。
キット指定のカラーは少し違うように思われます。ネットでビッグスケールを製作している方達のものを参考にしています。
フットペダルの下の曲がった金属板はモールドされていないのでプラ板でこさえます。
操縦席内の支柱が最低限しか用意されていないのが気になるところですが、まあ見えないのでいいでしょう。
操縦索はエッチングの穴にスチールワイヤを通すように支持されていますが、はっきりいって無理です。
穴の大きさが0.1mmですから、キット同封のものでは太すぎます。テグスでやりましょう。
椅子の後方の布張りの板にも、プラ板で枠組みを追加してみました。
椅子の上に押し出しピン跡があることも考え、座布団も自作してみました。
とは言えシートベルトやフットペダルがエッチングでついているので、そんなに手を加えなくてもいい感じになりますね。
計器はどうもレプリカ等の実機と照らし合わせても多々違いがあるようですから、キットのままでいきます。
まあ、箸休め的に作ろうと思っているので、あんまり深いことは考えないようにします。
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