2012年11月4日日曜日

地下神殿!!!(首都圏外郭放水路

行ってきました地下神殿。


地上施設はほとんど管理施設です。
この地下を見る為に行ったのです!!

この施設は、首都圏外郭放水路と言って、氾濫しやすい川の水を氾濫しにくい大きな川に流して、洪水を起こしにくくする目的で存在します。
つまり、川から川へ水を流すバイパスです。それ自体はよく有る物ですが、地下に作られているという点が珍しいようです。

それが存在する場所は春日部です。

開けていて、山はもちろん丘も無く空がすごく広い所でした。
高い建物も有りません。



 

各河川からこの施設までの横穴を掘った機械のブレードの部分が展示されてます。
青函トンネルなどの世界の名だたるトンネルや、オーシャンズ13で有名なシールドマシンですね。
館内に模型も有ります。



地上施設の後ろ側には、ガスタービンエンジンの排気煙突が有ります。
図を見ると、各煙突に二機ずつの排気管が納められているようです。




このガスタービンエンジンは、航空機用の物を減速機で回転数と向きを変え水のくみ上げに用いています。地下を流れてきた水を江戸川の水位より上に持ってくるのです。
ディーゼルエンジンと比べると、冷却水まわり、振動、音、サイズに分が有るため採用された模様。
※参考

真ん中の地下神殿の写真、柱の下の看板「ポンプ停止水位」の高さがポンプの羽根と同じ高さでこれ以上上の水しか吸い上げられない。上の看板「定常運転水位」に水位が達するまではポンプが始動しない。

※ガスタービンエンジンとは、ジェット機で使われているジェットエンジンと同様であり、空気の流れを作るという構造は同じです。言葉自体に明確な定義は無いようですが、その空気の流れを推進力にするのがジェットで、羽根で回転力を得るのがガスタービンと言われることが多いようです。
(未確認情報 このガスタービンは三菱重工業製でB737と同型のエンジンらしい。
※参考



そして待ちに待った地下神殿です。



左:地下神殿への入り口
中:地下神殿の屋根部分(地上)でサッカーコートになってます。
右:地下神殿内部

地下神殿部の正式名称は、調圧水槽です。
水に勢いが有ると制御が困難なので、その勢いを殺す為の空間だそうです。
※水を溜める場所では有りません。あくまで放水路。水路なのです。私は見に行くまで勘違いしてました(汗

広い!広い!!と思って行くと案外そこまででもありません。
確かに、広いし無駄にだだっ広い空間が無駄に地下に有って、すごいはすごいんですが、
もの凄い物を想像して行くと拍子抜けするので、「川と川の間に作ったバイパスが放水路。」と思って行くと、感動できるかもしれませんw




それでも、確かにすごいんです。
地下にこんな空間が有ると、液状化現象でマンホールが浮き上がるように、この神殿も浮いてしまうので重石として柱を立派な物にしています。
なんと柱一本が500tで、日本が誇るHⅡ-Bロケットと同じぐらいの重さです。(大きさは違いますがwちなみに、1㎥で2tくらいなので普通のコンクリートの重さです。
この柱が全部で59本有ります。

※参考

そしてこっちが立坑。
内径30m、深さ70mで、スペースシャトルがブースター込みで入るサイズらしいです。
安全のため近くには寄れませんでしたが、実はこちらの方がインパクトが有ります。
水槽のヘリからでも下に50m続いてるんです!近寄れないというのがまた興味をそそりますw
ちなみにこのデカいマンホールのフタの部分はスケートボードパークになっています。(写真右
私はこの記事を書く為の調査で知ったのですが、サイズが小さめの第5立坑の建設法がすごいのです。自動化オープンケーソン工法とか言う物で、シールドマシンが縦にほれるみたいな感じです。そっち関係は全くの素人なので、自動でデカい穴ほれんのかよ!すげーと思ってるだけですがw

※参考


見学できた所はこんな感じ。
しかし、最初の説明のところで全体を理解することが有ります。
とくに模型の類いは気合いが入りすぎていて(笑)、8分の一のガスタービンの歯車減速機は見物です。(実際に動いて光りますw

今月(11月)の17日土曜日に特別公開が有り、普段は地下神殿の一部しか見れませんが、このときはポンプの方まで見に行けるそうです。(予約は不要っぽい

ちなみに、この公開に先立ち水槽内の土砂の清掃をブルドーザーで行うらしいのですが、特別公開前はその清掃も見れるらしいです。(今年はもう予約できないかな?

それにしても、春日部は遠かった。。。

※参考

0 件のコメント:

コメントを投稿